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プロジェクターを選ぶ際に確認すべき基本的なポイント
プロジェクターは、用途や使用シーンによって適した性能が変わります。また、投影する際にどの程度のクオリティを望むのかによっても、重視すべき点は異なります。
ここでは、プロジェクターを選ぶ際の基本的なポイントを紹介します。プロジェクターを選ぶ際の判断基準として、ぜひ参考にしてください。
家庭用 or ビジネス用
プロジェクターには「家庭用」と「ビジネス用」の2つがあります。
家庭用とビジネス用の特徴は、下記のとおりです。
家庭用 | ビジネス用 |
・映画鑑賞やゲームでの利用を想定してつくられている
・暗い部屋での利用を想定しており、輝度が低め ・画質を重視している |
・オフィスでのプレゼンを想定してつくられている
・電気が点いた状態での利用を想定しており、輝度が高め ・画質は低め |
映画鑑賞やゲームなどに利用するなら、家庭用のプロジェクターがおすすめです。家庭用のプロジェクターは、画質を重視してつくられているため、暗い部屋で綺麗な映像を楽しむことができます。
一方、ビジネスシーンでの利用を考えている場合は、ビジネス用のプロジェクターを選びましょう。ビジネス用のプロジェクターは、明るい室内での利用を想定してつくられています。ただし、家庭用と比べると画質は劣ります。
ポータブル or 据え置き
プロジェクターを選ぶ際は、設置場所も考慮する必要があります。プロジェクターには、「ポータブル」と「据え置き」の2つがあります。
ポータブルと据え置きの特徴は、下記のとおりです。
ポータブル | 据え置き |
・小型で持ち運び用として扱いやすい
・外出先での利用も便利 ・電源が内蔵されており、コンセントに接続する必要がないものもある |
・家などの室内での利用を想定してつくられている
・映画鑑賞やゲームでの利用に適している ・高画質モデルが多い |
外出先での利用を考えている場合は、持ち運びに適したポータブルタイプのプロジェクターを選ぶとよいでしょう。
パネルの種類
パネルには、「液晶パネル」「DLPパネル」「LCOSパネル」の3種類があります。
それぞれの特徴は、下記のとおりです。
液晶パネル | DLPパネル | LCOSパネル |
・液晶パネルを利用している
・多くのプロジェクターに使われている ・画質や解像度の設定を変えにくい |
・ミラーを用いた反射型パネル(DMD)を利用している
・ポータブルタイプに適している ・コントラストや画質を高くしやすい |
・反射型の液晶パネルを利用している
・ポータブルタイプには適していない ・輝度が高く画質がよい |
コストパフォーマンス重視の場合は液晶パネル、色再現性を優先するならDLPパネル、高クオリティーを望む方はLCOSパネルの製品がおすすめです。
投影距離
プロジェクターから投影する場所までの距離を「投影距離」といいます。画面サイズは、投影する場所にプロジェクターが近いほど小さくなります。
リビングなどの狭い場所で投影する場合は、投影距離を十分に設けられないことがあります。
投影距離を十分に設けられないときは、「短焦点レンズ」が搭載されている製品を選びましょう。短焦点レンズは、投影距離が近くても従来レンズと比べてより大きな画面を投影することができます。
また、短焦点レンズが搭載されている機種を選ぶことで、プロジェクターを設置するスペースを節約することも可能です。
明るさ(ルーメン)
プロジェクターの光の明るさは「ルーメン(lm)」という単位で表されます。
ルーメンの値が大きいほど、映像が明るく映ります。そのため、明るい場所での利用を考えている場合は、ルーメンの値が高いプロジェクターを選ぶことがおすすめです。
遮光の効く暗い室内 | 光漏れがある室内 | 日光や電気で明るい状態の室内 |
1000~2000ルーメン | 2500~3000ルーメン | 3000ルーメン以上 |
家庭用プロジェクターはルーメンが低いため、明るい場所での利用を考えている方は注意しましょう。
解像度とアスペクト比
プロジェクターには、映像の細かさを表す「解像度」と映像の縦横比率を表す「アスペクト比」があり、アスペクト比は解像度の数値によって変わります。
画素数 | 解像度(名称) | アスペクト比 |
800×600 | SVGA | 4:3 |
1024×768 | XGA | 4:3 |
1280×800 | WXGA | 16:10 |
1920×1080 | フルHD | 16:9 |
1920×1200 | WUXGA | 16:10 |
3840×2160 | 4K | 16:9 |
解像度が高いほど、色の正確さや画質はよくなります。そのため、映画などの映像を映したい場合は、解像度の高い製品を選びましょう。
解像度の高い製品を選ぶ際は、流したい映像とアスペクト比が合っているかを確認しておくことで、より元の映像の画面比率に近いまま投影することができます。
コントラスト比
コントラスト比は、画面の「最も明るい部分」と「最も暗い部分」の比率を表しています。
数値が高いほど、映像に明暗のメリハリがつきます。
たとえば、コントラスト比が「5000:1」と書かれている製品の場合、最も暗い部分から5000倍の明るさを持っていることとなります。
ただし、コントラスト比はあくまで「明暗」の差を表しているものであって、画質の良し悪しに直結しているわけではありません。投影する映像に適したコントラスト比を選びましょう。
接続機器の接続端子と接続方法
プロジェクターを使う際は、接続機器とプロジェクターの接続端子が合うかも重要なポイントです。接続端子が合わなかった場合、投影できない可能性があります。
自分の持っている機器とプロジェクターの接続端子が対応しているかどうか、事前にチェックしておきましょう。
接続端子と、その端子に対応している機器は、下記のとおりです。
接続端子 | 接続に対応している機器 |
VGA | ・パソコン
・ディスプレイ |
DVI | ・パソコン
・ディスプレイ |
DisplayPort | ・パソコン
・タブレットパソコン ・スマートフォン |
HDMI | ・パソコン
・ゲーム機 ・DVDプレーヤー |
現在のプロジェクターの多くはHDMI端子に対応しているため、プロジェクターを購入した際にHDMIコードが付属していることがあります。その場合は、新たに接続コードを購入せずにすみます。
プロジェクターを選ぶ際のその他のポイント
これまで、プロジェクターを選ぶ際の基準となる、細かい性能について解説しました。
プロジェクターを購入する際は、基本のポイントを押さえるだけでなく、台形補正といったプラス機能についても確認することが大切です。
ここからは、プロジェクターを選ぶ際にあったほうがよい機能や、注意すべきポイントを紹介します。プロジェクターを購入する際に、ぜひ役立ててください。
台形補正などのその他の機能の有無
前章で紹介した詳しい機能に加えて、台形補正や3D対応のようなプラス機能が搭載しているものを選ぶことで、さらに映像のクオリティを上げることができます。
・台形補正
画面は、投影する場所とプロジェクターが正面に置かれていない限り歪みが生じます。歪みが生じたときに補正する機能が「台形補正」です。
台形補正には「タテ方向の補正」と「ヨコ方向の補正」があり、一般的なプロジェクターは「タテ方向の補正」のみとなります。
台形補正(タテ・ヨコ補正)を使うことで、広いスペースを設けられず正面にプロジェクターを設置できない場合であっても、画面を真っ直ぐに調整することができます。
・3D対応
プロジェクターの中には、3Dに対応しているものもあります。3D対応の製品を選ぶことで、より立体的な映像を楽しむことができるでしょう。
3D対応のプロジェクターは、映画鑑賞目的での購入を考えている方に最適です。
※通常3Dを鑑賞するには3Dコンテンツと3Dメガネが必要です
プロジェクターを製作しているメーカー
プロジェクターをはじめとした、電子機器に強いメーカーとして、下記の3つが挙げられます。
EPSON | 家庭用からビジネス用まで品揃えが豊富の最大手メーカー |
SONY | 家庭用の中でも随一の高画質を誇るメーカー |
BenQ | 手頃価格で高品質商品を揃えるメーカー |
名前が広く知られているメーカーの製品は、無名メーカーのものと比べて知名度がある分高価です。しかし、知名度があるメーカーの製品は品質が保証されており、故障した場合などのサポートや搭載機能も充実しています。
そのため、メーカーでプロジェクターを選んでから、プロジェクターに搭載されている性能などを確認することがおすすめです。
まとめ
プロジェクターには、映像を綺麗に映すためにこだわるべき点があります。中でも解像度やパネルの種類は、画面投影をする際の映像の質に関わる重要なポイントです。
新しくプロジェクターを購入する際は、古いものを買い取りに出すことで、購入費用を増やすことができます。
買い取りに出す際は、「買取ステーション」の利用がおすすめです。買取ステーションであれば、プロジェクターだけでなくブルーレイレコーダーなどの映像機器やカメラ・ヘッドホン・スピーカーなども買い取っています。
プロジェクターは、高品質である分、高価なものがほとんどです。プロジェクターの買い替えを考えている場合は、買い取りに出すことも検討してみてはいかがでしょうか。