映画鑑賞やプレゼンテーションで活躍するプロジェクターも、動作不良や新機種購入に伴って、古いモデルの処分が必要となります。
しかしプロジェクターは内部構造が複雑な電子機器であるため、そもそも捨てられるか分からず、オフィスに置きっぱなしの方も多くいるでしょう。
プロジェクターを処分する場合、処分前にあらかじめ確認するべきポイントがあります。個人・法人による処分方法の違いや、おすすめの処分方法も紹介するため、プロジェクターの処分方法でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
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プロジェクターを処分する前にしておくべきこと
プロジェクターが故障した、または古いモデルを処分する場合、ごみとして捨てる廃棄方法だけを考える人は多くいます。プロジェクターを処分する際は、機器本体について何点か確認することが必要です。
プロジェクターを処分する前に確認しておくべき3つのポイントを解説します。
動作確認
まず、プロジェクターの動作確認を行いましょう。しばらく使っていないプロジェクターや古いモデルの場合は、必ず正常に動作するかを確認します。動作不良の場合はどの動作が行えないか、以下のポイントで確認してください。
・電源のオンオフができるか
・映像は投影できるか ・照度が仕様より暗すぎないか ・映像に乱れ・ゆがみはないか ・リモコン操作ができるか ・スマホやパソコンなどの外部端末と接続できるか |
動作確認を行い、ある程度正常に動作する場合は、プロジェクターを売却してお金に換えられます。プロジェクターの処分方法を決めるために、動作確認は必ず行いましょう。
大きさの確認
プロジェクターを自治体に回収してもらう場合、プロジェクター本体の大きさを確認する必要があります。詳細なサイズ区分は自治体によって異なるものの、大きさによる分別方法は以下が一般的です。
小型プロジェクター | 不燃ごみ |
大型プロジェクター | 粗大ごみ |
プロジェクターの大きさは自分で測るよりも、メーカーの情報を参照しましょう。メーカーサイトや取扱説明書の仕様ページから、正確な機器サイズが確認できます。
付属品の確認
プロジェクターを売却する場合、付属品も揃っていた方が高い売却価格を期待できます。
以下は、プロジェクター付属品の一例です。
・梱包箱
・取扱説明書 ・保証書 ・リモコン ・電源ケーブル ・接続用ケーブル ・CD-ROM(ユーティリティソフト) ・専用保護ケース |
購入時の付属品はもちろん、プロジェクター一式が入っていた箱もないか確認しましょう。
プロジェクターの処分方法|法人・個人の場合で異なる点に注意
プロジェクターの確認を終えたら、処分方法について考えましょう。
プロジェクターの処分方法は「廃棄」「売却」の2通りが基本です。ただし、プロジェクターの所有者が法人か個人かで実行できる処分方法は異なるため、処分する際は注意してください。
法人・個人の場合における処分方法をそれぞれ紹介します。
法人の場合
法人の場合、プロジェクターの処分は廃棄物処理法に則って行います。
事業系ごみは一般廃棄物ではなく産業廃棄物となるため、自治体のごみ収集で出すことはできません。廃棄処分する際は適正に処理できる業者等に依頼し、マニフェストを作成する必要があります。
・メーカーに依頼する
プロジェクターを製造したメーカーに回収を依頼できるケースもあります。メーカーに依頼する場合は、マニフェスト作成が不要です。ただし、自社商品であっても回収していないメーカーもあるため、問い合わせが必要となります。
メリット | デメリット |
・適正な廃棄処分が行える | ・処分に対応していないメーカーもある
・処分費用が発生する |
・パソコン3R推進協会に依頼する
パソコン3R推進協会はパソコンなどの資源リサイクルを推進しており、プロジェクターの回収も行っています。手間や費用はかかるものの、確実な処分が可能です。
メリット | デメリット |
・適正な廃棄処分が行える | ・申し込みから回収まで時間がかかる
・処分費用が発生する |
・不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者にプロジェクターの処分を依頼する方法もあります。ただし回収サービスが有料だったり、適正な処理を行っていなかったりするケースもあるため、依頼する際は注意が必要です。
メリット | デメリット |
・依頼するとすぐ回収してくれる | ・回収費用や送料が発生する業者もある
・適正な廃棄処分を行わない業者もある |
・買取業者に依頼する
買取業者は古いプロジェクターをリユース目的で査定し、買取を行います。廃棄ではないため、マニフェストの作成は不要です。ただし、動作しないプロジェクターは買取対象となりません。
メリット | デメリット |
・プロジェクターをお金に換えられる
・手続きが簡単に済む ・付属品もセットで売却できる |
・台数が多い場合は査定に時間がかかる
・動作しないプロジェクターは買取できない |
個人の場合
個人が所有するプロジェクターは、基本的にメーカーの回収は行われていません。個人の場合は、費用がかからないことを前提に処分方法を考えましょう。
・自治体に回収してもらう
家庭用のプロジェクターは、自治体に回収してもらうことができます。プロジェクターの大きさによって分別方法が異なるため、自治体のごみ回収ルールを確認してください。
メリット | デメリット |
・処分に手間がかからない | ・粗大ごみの場合は費用がかかる |
・不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者は、家庭用の小型家電回収も行っています。不用品回収業者を利用する場合は、なるべく無料の業者を選びましょう。
メリット | デメリット |
・依頼するとすぐ回収してくれる | ・プロジェクターの状態によっては回収費用がかかる
・送料や出張料金が発生する可能性もある |
・買取業者に依頼する
買取業者は1台のプロジェクターからでも査定して、買取価格を付けてくれます。宅配査定・買取に対応している買取業者を選べば、買取サービスを利用する手間はそれほどかかりません。
メリット | デメリット |
・プロジェクターをお金に換えられる
・手続きが簡単に済む ・付属品もセットで売却できる |
・動作しないプロジェクターは買取できない |
プロジェクターを処分するときは買取してもらうことがおすすめ!
プロジェクターの処分方法は、法人・個人どちらの場合でも、買取業者に依頼することがおすすめです。
買取業者はプロジェクター処分に費用が不要であり、買取によってお金を得られます。買取費用を新品購入の予算に当てるなど、中古品のプロジェクターを有効活用できる方法です。
・業者選びのポイントと注意点
買取業者は多く存在するため、お得に買取してもらうためには依頼する業者選びが重要となります。以下のポイントを参考にして、買取業者を選んでください。
・プロジェクターの買取実績が豊富にある
・無料査定を行っている ・宅配査定・買取に対応している ・古物商許可証を取得している ・店舗所在地と電話番号を明記している |
買取業者を利用する場合は、プロジェクターの動作確認を必ず行いましょう。ほとんどの買取業者は、正常に動作する製品のみを買取対象としています。プロジェクターが以下の状態にある場合、買取を行えません。
・電源が入らない
・ランプが点灯しない |
また、買取業者の中には、部品保管期間が終了したプロジェクターを買取していない業者もあります。古いモデルのプロジェクターを買取依頼したい場合は、動作に問題さえなければ買取できる業者を選びましょう。
・大まかな買取相場
プロジェクターの買取額は、基本的に状態が良いもの・製造年が新しいものほど高くなります。人気モデルの大まかな買取相場は3万~6万円ほどです。一方で古いモデルの場合は、メーカー販売価格の5~10%が買取相場とされています。
買取相場を公開している買取業者もあるため、買取依頼する際は参考にしてください。
まとめ
プロジェクターを処分する際は、「動作・大きさ・付属品」の状態確認を必ず行いましょう。
プロジェクターの処分方法は大まかに廃棄と売却があり、状態によって適切な方法は異なります。法人・個人の違いによっても処分方法は異なるため、必要となる手順や処分費用の有無に注意してください。
正常動作するプロジェクターは、買取業者に買取してもらう処分方法がおすすめです。
買取業者は処分費用が不要であり、プロジェクターを手放すことで買取料金を得られます。業者選びのポイントをおさえて依頼し、古いプロジェクターをお得に処分しましょう。