一眼レフカメラを持っているものの、忙しくて写真撮影をすることができず、しばらくカメラを使うことができていない方は多いでしょう。
このような方は、カメラのレンズにカビが生えている可能性があるため、今すぐチェックしてみてください。
カメラレンズにカビが生えていたとしても、正しく対処すれば引き続き使うことが可能です。
そこで今回は、カメラレンズにカビが生えてしまう原因や、カビが生えてしまったときの対処法、さらにカビを発生させないための予防策を紹介します。
適切な方法でカメラを保管し、カビの発生を防ぎたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
【目次】好きな場所から読めます
カメラレンズにカビが生えてしまう原因
カメラレンズにカビが生えてしまう主な原因には、以下の2つが挙げられます。
◯レンズにほこりや汚れが付いていたため
カメラレンズにほこりや汚れが生えたまま放置すると、カビが生えてしまいます。
とは言え、カメラレンズをしまう際はクロスやクリーニングキットなどでしっかりと清掃している方も多いでしょう。
実は、カメラレンズのカビの原因となるほこりや汚れの正体は、素手で触ることによって付着する皮脂です。
そのため、クロスなどを使ってカメラレンズを入念に拭いたとしても、素手で手入れをしているのであれば、カビの発生リスクを上げてしまっているということとなります。
カメラレンズを拭く際には、手袋をはめるなどし、特にレンズ面は素手で触らないように注意しましょう。
◯湿度の高い環境でカメラを保管していたため
湿度の高い環境でカメラを保管すると、レンズにもカビが生えてしまいます。
特に、湿度が60%以上の環境にカメラを放置しておくと、カメラやレンズにカビが生える可能性が高まるため注意が必要です。
カメラを保管する際は、カビが生えないように湿度管理を徹底してください。
また、カメラを長期間使わない場合は、カビだけでなく「くもり」が発生することにも注意しましょう。
カメラレンズはガラスでできているため、古い住居の窓ガラスがくもるように、経年劣化などによりくもってしまいます。
長期間カメラを使う予定がない場合には、カビだけでなくくもりにも注意しましょう。
カメラレンズ内にカビが生えてしまったときの対処法
カメラレンズ内にカビが生えてしまった場合、「カメラレンズを捨てて、交換しなければならないのか」と落胆してしまう方も多いでしょう。
しかし、カメラレンズ内にカビが生えてしまったからと諦める必要はありません。
ここからは、カメラレンズ内にカビが生えてしまったときの対処法を2つ紹介します。
自分でカビを取り除く(※技術が必要です)
カメラレンズに生えたカビは、自分で取り除くことができます。
カメラレンズに生えたカビを取り除くために必要なアイテムを、以下の表にまとめました。
プラスドライバー | カメラレンズのネジを外す際に使用します。
ネジの大きさに合うプラスドライバーを用意してください。 |
円柱ゴム | レンズの前玉を固定しているプレートとリングを、レンズを傷つけずに外すために使います。 |
カメラオープナー | ボディを傷つけずにカメラユニットを取り外すためには、ピンセットではなくカメラオープナーを使った方が安心です。 |
レンズクリーナー | レンズのカビを取り除くために使う、レンズ専用のクロスやペーパーです。
「クリーニングクロス」や「クリーニングペーパー」と呼ばれることもあります。 |
洗剤 | 無水エタノールや無水アルコール、またはオキシドールや中性洗剤を用意しておきましょう。 |
手袋 | 再組み立てを行う際、レンズに手垢をつけないようにするために必要なアイテムです。 |
ブロアー | レンズにゴミが付着したままカメラの再組み立てを行ってしまわないよう、ブロアーで空気を吹き付けてゴミを吹き飛ばします。 |
上記のアイテムをすべて用意したら、以下の手順でカビの除去を行いましょう。
カメラレンズに発生したカビの除去方法 | |
① | プラスドライバーを使ってレンズのネジを外す。 |
② | 円柱ゴムを使ってレンズの前玉を固定しているプレートとリングを外す。 |
③ | 吸盤オープナーを使ってユニットを取り外し分解する。 |
④ | レンズクリーナーに洗剤を染み込ませ、レンズを拭く。 |
⑤ | 手袋をはめ、ブロアーを使ってゴミの付着を防ぎつつ、カメラの再組み立てを行う。 |
専門業者に依頼する
前述のとおり、カメラレンズのカビは自分で取り除くこともできますが、「レンズを傷つけてしまわないか」「カビを根絶することができないのではないか」と不安に思う方も多いでしょう。
自分でカビを取り除くことに不安を感じる方は、メーカーやカメラの清掃修理屋など、専門業者に依頼することをおすすめします。
カメラレンズに生じたカビのクリーニングを専門業者に依頼する場合、料金は最低でも1万円前後であることが一般的です。
しかし、場合によっては思った以上の料金がかかる可能性も多々あります。
カビを発生させないことが大事
カメラを長期間使わない場合、カビを発生させないように事前の対策を講じることが重要です。
カメラにカビを発生させないための対策には、以下の3つが挙げられます。
◯防湿庫を使う
カメラレンズにカビが生えないようにするためには、保管する場所の湿度が60%以上にならないように注意する必要があります。
しかし、梅雨や秋雨が訪れる日本において、1年中湿度を低く保つことは難しいでしょう。
そこで役に立つアイテムが、防湿庫です。
防湿庫にカメラを保管すれば、電気によって中の湿度を常に低く保つことができます。
また、多くの防湿庫は金庫のように鍵をかけて管理することができるため、子どものいたずらを防ぐことも可能です。
湿度管理の手間を最小限に抑えたい方は、ぜひ防湿庫を活用してください。
◯ドライボックスを使う
防湿庫はカメラを湿気から守ることができる便利なアイテムではあるものの、価格は数万円と比較的高価です。
そのうえ、サイズが大きいために置く場所をどこにすべきか困ってしまう場合があります。そのため、防湿庫を使うことが難しい方は少なくないでしょう。
防湿庫を使うことが難しい方は、ドライボックスがおすすめです。
ドライボックスを使えば、防湿剤を入れておくことによって中の湿度を40~50%に保つことができます。
ドライボックスは防湿剤の交換をする手間がかかるものの、1,000円前後で購入できるうえ、バッグ型のものもあるため、持ち運びも容易です。
湿度管理のコストを可能な限り抑えたい方は、ドライボックスを活用してください。
◯カメラを使っていないときもレンズを確認する
防湿庫やドライボックスを使ってカメラを保管するとしても、カメラレンズをチェックしてメンテナンスを行うことは大切です。
カメラを使っていないときも、こまめにレンズを確認し、手入れをするように心がけてください。
カビが生えたカメラレンズは買取してもらうこともおすすめ
カメラレンズにカビが発生しても、適切な対処法を行うことによって、カビを除去することができます。
しかし、自分でカビを除去することに不安があったり、専門業者への依頼による費用が心配だったりすることから、カビの除去を諦める方もいるでしょう。
自分で除去・専門業者への依頼が心配な方は、カビが生えたカメラレンズを捨ててしまわず、買取業者に買い取ってもらうことを検討してみてください。
レンズの状態によっては買取価格が下がってしまう場合があるものの、カビが生えていても、カメラレンズを売ることは可能です。
カビが生えたカメラレンズを売り、新しいカメラレンズに買い替える方も少なくありません。
カメラレンズの買い取りを依頼するのであれば、買取ステーションがおすすめです。
買取ステーションは、カメラレンズにカビが生えていたとしても、実際の撮影に大きく影響しない程度のカビであれば、買取対応を行っています。
買取ステーションでは、来店買取のみならず、キャンセル料・送料・梱包材無料の宅配買取も実施しているため、忙しい方も気軽に利用することができるでしょう。
まとめ
カメラレンズにカビが生えてしまう原因としては、ほこりや汚れの付着、湿度管理が挙げられます。
そのため、カビの発生を防ぐためには、防湿庫やドライボックスに保管したり、こまめにレンズを確認したりすることが大切です。
なお、カメラレンズにカビが生えてしまった場合には、自分でカビを取り除いたり、専門業者に依頼したりすると良いでしょう。
カビを除去することが難しい場合は、カメラレンズを買取業者に買い取ってもらうこともおすすめです。
ここまで紹介した情報を参考に、自分に合う手段を選択してください。