ブルーレイレコーダーは、テレビ番組の録画やディスク再生用のAV機器として浸透しています。しかし、実際にブルーレイレコーダーとは何か、またDVDとの違いなど、詳しい部分までわからない方も少なくありません。
そこで今回は、ブルーレイレコーダーの概要を解説します。ブルーレイレコーダーの選び方や使用時の注意点も解説するため、気になる方は参考にしてください。
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ブルーレイレコーダーとは?
ブルーレイレコーダーとは、テレビ番組(地上波・BS・CS)を機器本体、もしくはブルーレイディスクに録画・再生できるAV機器のことです。高画質の録画・再生が可能であることや、大容量であるため大量保存できることが大きな特徴となります。
ブルーレイレコーダーの「ブルーレイ」とは、ディスクのデータを読み込む際に使用される青い光(青紫色レーザー)のことです。ブルーレイを使ってディスクに信号を書き込んだり、ディスクの信号を読み取ったりすることで、番組予約録画やディスク再生ができます。
DVDとの違い
テレビ番組の録画機器・映像の再生機器としては数年前までDVDが主流となっていました。しかし、BD(Blu-ray Disc:ブルーレイディスク)が登場したことで、ブルーレイレコーダーを使用する方が増加しています。
BD(ブルーレイディスク)とDVDの違いについて、以下の表にまとめました。
BD | DVD | |
再生品質 | 高画質・高音質 | ブルーレイよりも画質が劣る |
記憶容量 | 片面1層25GB
(DVDの約5倍の容量) |
片面1層4.7GB |
耐久性 | ディスク面の傷にやや弱い | ディスクに多少の傷があっても再生できる |
ブルーレイレコーダーの選び方
ブルーレイレコーダーを購入する際には、自分にあったブルーレイレコーダーの選び方を知っておくことが大切です。
ブルーレイレコーダーは複数の電機メーカーからさまざまな機種(シリーズ)が発売されているため、選び方によって満足度や使いやすさなども変化します。
ここでは、2つのポイントにおけるブルーレイレコーダーの選び方を解説します。
機能で選ぶ
ブルーレイレコーダーは、他の家電製品と同じように機種によって機能が異なります。
ブルーレイレコーダーを選ぶときに重要なポイントとなる機能は4点あるため、それぞれ解説します。
〇チューナー数
チューナー数とは、テレビ番組を録画できるチャンネル数を指します。
例えば、1チューナー(シングルチューナー)の場合、2つの番組を同時録画したり、機種にもよりますが番組を録画しながらブルーレイディスクの視聴をしたりすることはできません。
たくさんのテレビ番組を録画したい場合は、チューナー数が多いブルーレイレコーダーを購入しましょう。チューナー数に比例して本体価格は上がりますが、利便性を考えるとチューナー数は2つ以上の物がおすすめです。
〇HDD容量
HDD(ハードディスクドライブ)容量とは、レコーダー本体に保存できる容量のことです。GB(ギガバイト)、TB(テラバイト:1TB=1000GB)の単位で表されており、数字が大きい物ほど大容量となります。カタログなどに記載されている録画可能時間が目安です。
おまかせ自動録画モデルなどは自動的に番組が録画されていくため、容量の大きな機種を選ばなければ容量オーバーになってしまうこともあります。
また、高画質でデータ保存すればするほど容量も必要となるため、画質面を重視する方は容量の大きな機種を選びましょう。
HDD容量は、外付けHDD(ハードディスク)を追加購入して後から容量を増やすこともできます。
〇チャンネル録画
チャンネル録画は、あらかじめ指定したチャンネルを常に自動録画し続ける機能です。チューナー数と容量さえ足りていれば、複数のチャンネルを録画することもできます。
毎回録画の設定をする手間がかからないこと、インターネットなどで話題になった番組を遡って視聴できること、などのメリットがあります。
〇ネットワーク連携
ネットワーク連携の対応機種であれば、Wi-Fi(無線LAN)やLANケーブル(有線LAN)などを使用して、他の機器やサービスと連携させることができます。
ネットワーク連携の具体的な機能は以下の通りです。
- ブルーレイレコーダー内のデータをスマートフォンやパソコンで視聴できる
- スマホでブルーレイレコーダーの録画予約ができる
- NETFLIXやhulu、AmazonプライムなどのVOD(動画配信サービス)やYouTubeなどのストリーミング配信を視聴できる
メーカーで選ぶ
ブルーレイレコーダーを発売しているメーカーの代表例には、以下のメーカーがあります。
- Panasonic(パナソニック)
- TOSHIBA(東芝)
- SHARP(シャープ)
- SONY(ソニー)
- MITSUBISHI(三菱電機)
このなかでもコンスタントに新製品を出しているメーカーは、SONY・TOSHIBA・Panasonic・SHARPの4社です。
これらのメーカーは一般的にとても人気の高い製品であり、新しい機種に買い替えなどをする際、高く売れることが期待できます。
ブルーレイレコーダーのメーカーを選ぶとき、必ずしもテレビのメーカーと一致させる必要はありません。ただし、テレビ本体に録画したデータをブルーレイディスクにダビングする機能など、メーカーを揃えなければ利用できない機能もあります。
上記のようなメーカーのなかから、機能やテレビのメーカーとの兼ね合いを考えてブルーレイレコーダーを選ぶと、満足度の高い買い物ができます。
ブルーレイレコーダーを使用する場合の注意点
購入するブルーレイレコーダーが決まった後は、しっかりと使いこなすことも大切です。ここでは、ブルーレイレコーダーを使用するときに押さえておきたいポイントを3点解説します。
〇寿命と修理費用
ブルーレイレコーダーを使用するときは、寿命と修理費用を知っておくことが重要です。ブルーレイレコーダーのなかでも壊れやすい箇所と寿命を以下にまとめました。
壊れやすい箇所 | 寿命 |
光学ドライブ(ディスクの読み取りや書き込みをする装置) | 10年 |
HDD(データを保存・記憶するための装置) | 5年 |
寿命は使用する場所の湿度や温度など、またほこりの多さなどの環境によっても左右されるため、まずは定期的に掃除をすることが大切です。
また、寿命が来る前に故障してしまったとき、メーカー保証や販売店保証が利用できなければ以下の修理費用が発生します。
- 部品・付属品の交換を伴わない修理・・・3,000円~
- 部品・付属品の交換を伴う修理・・・・3,000円+部品・付属品代金~
〇オーディオフォーマット
ブルーレイレコーダーは高音質を楽しめるため、オーディオ機器として使用することもできます。ただし、高音質を楽しみたいときには、高音質なオーディオフォーマット規格に対応しているかどうかが重要です。
オーディオフォーマットとは、音楽を記録・再生するための規格のことです。この規格がなければ、ディスクの音声が再生されないこともあります。
オーディオ機器としての音質が楽しめるオーディオフォーマットの代表例は、DVDオーディオとSACDの2種類です。
カタログやホームページの製品情報に記載があるため、チェックしてから購入しましょう。
〇接続端子
ブルーレイレコーダーをテレビと接続するためには、接続端子を確認しておくことも大切です。例えば、ブルーレイレコーダー側の接続端子がHDMI端子の場合、HDMIケーブルが必要となります。
ケーブルは別売りになっていることも多いため、ケーブルの所有状況とブルーレイレコーダー本体の付属品をチェックしましょう。
まとめ
ここまで、ブルーレイレコーダーの概要や、ブルーレイレコーダーの選び方と使用時の注意点を解説しました。
ブルーレイレコーダーにもさまざまな種類があり、それぞれで特徴も異なります。自分に合った物を選ぶためにも、特徴の把握は必須です。
また、長年使用した場合でもきれいな状態を保っていれば、購入したブルーレイレコーダーが不要になったときに、高値で買い取ってもらえる可能性も高くなります。少しでも高く買い取ってもらうためにも、丁寧な使用を心掛けましょう。